Story Reader / 本編シナリオ / 09 黒星の失墜 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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9-5 自己免疫

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ルナ様。私はもうキャビンを出ております

ズバアァァァーーーンッッ!!!

ゴウゥーン……ガァンッ!!

ガブリエルはルナに報告をしながら、変形アームのカノン砲で宇宙ステーションの内壁を砲撃している

目標の信号は鮮明。現在は直線的に前進しています

わかったわ

同じ宇宙ステーションいたとしても、今回の目標はあいつらじゃないから。むしろ、関わらないように気をつけて

承知しました。可能な限り時間を短縮しましょう

終わったら、すぐに信号をちょうだい

……直接、迎えに行くから

御意

ズバアァァァーーーンッッ!!!

おや?

宇宙ステーション全体が激しく揺れ出す。そしてキャビンの連結部がゆっくりと分離し始めた

解体……し始めた?

放送

続いて皆様にご覧いただくのは、人体の免疫機能の再現です――

外敵の侵入を受けた細胞はこうやって……破壊され、捨てられる……

この放送……宇宙ステーションが自己解体を行っているんでしょうか?

激しい揺れのあと、放棄された大量のキャビンが舷窓の向こうに漂うのが見えた――

減圧が間に合わなかったキャビンは、漏れ出る空気の反作用により、遥か遠くへと飛んでいく……

放送の通り、宇宙ステーションの免疫機能が触発されたのだろう

免疫?侵蝕体の人間に対する……免疫ですか?

私の理解が正しければ……

観測キャビンと武器コントロールシステムの破壊は、宇宙ステーションにとって対外的な攻撃手段と防衛手段の喪失を意味する

そこにお前たちの大部隊が上陸を開始した結果、宇宙ステーション「体内」の免疫機能が触発されたんだろう

この宇宙ステーションにとって、解体は破滅を意味するものではありません……

重力を生み出すコアが存在する限り、周囲の物質を吸着して再構築することができる……

僕たちにとっては致命的だ

……このまま何もしなければ、文字通り「外敵」として駆逐されてしまうぞ

はい、指揮官