やぁやぁ、オジサ~ン!
なぜまだいる?他の者は?
大丈夫、みんな退避準備はバッチリだよ!
ナナミはちょっと、指揮官からの命令でね?オジサンを安全に外へ連れ出さなきゃなんだ~!
いい加減にしろ!ここは侵蝕体だらけなんだぞ!爆薬の設置と点火もしなければならないのに……
他の人なら無理かもしれないけど……
ナナミだったら何も問題なしっ!!
オジサン!しっかり捕まっててね!
ナナミは武器を豪快に振り回し、接近する侵蝕体を片っ端から薙ぎ倒した
それからワイヤーロープを取り出し、ワタナベの腕に巻き付ける
ナナミスペシャル砲弾ッ!!シュウウゥゥーートッ!!!
!!!
ふぃ~これでオーケー!あとは爆弾を設置するだけ!
とんでもないお転婆娘だ……
ワタナベさん!大丈夫ですか!?
ああ、こちらはもう――
――そうワタナベが告げようとした瞬間、何の前触れもなく、頑丈な隔離扉が切り裂かれた。押し入ってきたのは、刃の翼を持つ異様な侵蝕体だ
熱源……反応を……探……知……浄化する……
あれは……
ル……シ……
ルシアッ!避けろ!!