カムイッ!!!
カムイ……早く起きて!ここはもう、持ちません!
ル……シア……
待て……!ロランは……?さっき、アイツは俺に……
ロランの信号はとっくに消えていました……強いパニシング反応が検知されましたが……何があったんですか?
わからない……意識がなかったんだ……でも今は特になんともないな
フロアが崩壊し始め、あらゆる亀裂から侵蝕体がぞろぞろと這い出てきた
……本当に大丈夫ですか?確かにパニシングの症状は見られようですが……
こいつが言わなくても、警告レベルに達する侵蝕ならリーフがすぐ気づくでしょう
(…………)
最後の撤退ルートも侵蝕体で塞がれました
侵蝕体も崩壊の恐れがある場所は回避するでしょう。このままでは、密度が増す一方です
退けないなら、突破だな!
突破したとして、その先にルートがなければ意味がありません
ルート……そうだ、アレならいけるかも!
状況が状況だ。さっさと言え
俺たちストライクホークは斥候部隊だからな、一度でも作戦で使用したルートには、情報収集のため必ず環境監視装置を設置するんだ
周辺の情報を集めて環境モデルを構築する、高精度の装置だよ。壊れてなければ、無事モデルが完成してる頃だと思うんだけど……
高精度モデルを利用してルートを演算する、と。……リーフ、このプランはいけそうですか?
はい、データ精度さえ十分にあれば……私の演算能力なら大丈夫です!
よし、じゃあ早速、監視装置を回収しに行こうぜ!
ロランと戦ったばかりで、大丈夫なんですか?
平気平気、これぐらいどうってことないよ!ルシアも人に気を遣えるようになったんだな、はは!
私……昔は気を遣っていなかったんですね……