うっ……
身体はもう限界です……応急処置くらいしか……
処置が終わったら、隔離装置の近くに運びましょう。意識の伝送が不可能なら……粛清部隊の到着まで持ちこたえてくれることを祈るしかありません
はい……
…………
申し訳ありません。あなたの傍にずっとはいられないんです
絶対にこの隔離装置から離れないでくださいね
――?前方の侵蝕体、動きが少し妙だぞ?
ギ……ガギギ……!!!
どういうことでしょう?
ダメージを与えられないわけじゃありませんが、他の侵蝕体より圧倒的に頑強ですね
侵蝕体の体内に、奇妙な装置が……
あれは……隔離装置のコアパーツじゃないですか?
隔離装置が侵蝕を受け、新たな能力を獲得したということでしょうか?
装置が侵蝕体に利用されると大変なことになるなんて、本部は一言も言ってなかったぞ……
回収した装置にロックがかけられていたのは……この事態を防ぐためだったのか……
この侵蝕体……どう対処しましょう……
通信接続中――
御機嫌よう!
またあなたか
グレイレイヴンの皆さんに、善意のご忠告を差し上げるわ
厄介なのが数体、そちらに向かいましてよ
その厄介なのと交戦真っ最中に、お心遣いどうもありがとうございます
あら、もう戦闘中だったの。お邪魔しないよう、アドバイスは控えておきましょうか?
……
そいつらのシールドは、隔離装置のフィールドでしか中和されないわ。どうにかしたいのなら、隔離フィールドのエリア内に誘い込むことね
どうせ厄介だからって、わざとこっちに誘導したんでしょう。白々しい……
あら、わかっちゃった?だって相手するのは面倒なんですもの
では、あとはよろしく!御機嫌よう
おい待て、他に言うことはないのか?
はぁ、あなた、そうやってネチネチしつこいから女性にモテないのよ?
それは好都合だ。あなたになんかモテたくはない
そうね……ケルベロスの「呼ばれて飛び出て手伝う券」を1枚進呈しましょう!滅多に手に入らない超レア物ですわよ!
そんな空手形ひとつで、あなたたちの尻拭いをしろっていうのかッ!!
自省を求めた僕がバカでした!作戦報告できっちりとあなたの所業を伝えておきますから!
あらそう、お好きにどうぞ。……ティファは思ったより手強いの。私の手から逃げおおせるくらいには……これ以上あなた方と遊んでいる暇はなくってよ
通信終了――
はぁ……