Story Reader / 本編シナリオ / 02 苦刑の旅 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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2-2 奇妙な発信源

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あっ、思い出した!ナナミ、やらなきゃいけないことがあったんだった!

例の落書きですか?

うんうん!あれすっごく大事だから!それじゃ、バイバイ!

……悩みのひとつもないような感じですね

ええ、何というか……羨ましい性格です……

ル、ルシアは今のままでいいと思います!

同感だ……行動をともにするなら、掴みどころのない性格より落ち着きのある性格の人の方がいい

……

あのナナミという構造体の情報は、データベース上にもほんのわずかしかない

一体何者なのか……気になりますね……

隔離装置の設置ポイントに到着しました。これから装置を1.5km間隔で設置していき、他小隊の担当区域と繋げます

他の小隊はもう作業を開始しているみたいですね。私たちも急がないと――

指揮官、どうかしましたか?

付近の構造体からリンクの要請……ですか?

信号の発信源は……汚染区域の深部です

相手の所属は?

今、調べますね

……確認できました。構造体名は「ティファ」、スザク所属の補助型構造体です

確かスザクは数日前に指揮官が戦死して、全隊が音信不通になっていたはず。意識の伝送も行われていません……

ええ、僕が見た記録によれば、スザクを皮切りとして構造体小隊の大規模な壊滅が始まった

目撃者もなければ完全な記憶データも残っておらず、スプレーマシンにやられたものと看做されていましたが……

「苦刑の乙女」の仕業だったんでしょうか?

そこまではわかりません。しかし、この信号は……

指揮官、この要請は……拒否されることを推奨します……

構造体との同時リンクは3体が限界です。それ以上は、指揮官の精神に必ず負荷がかかります

それに……経験上、これは罠である可能性が高いと思います。安全を保証できません……

ルシアはホッと胸をなで下ろした

指揮官……!

システム

マインドビーコンの出力を増幅……

構造体の意識と接続中……

…………

意識接続失敗……

ルシアはホッと胸をなで下ろした

すみません……他の構造体が危ないかもしれないのに、安心するなんておかしいですよね

でも、私にとっては、他の小隊より指揮官の安全の方がずっと重要なんです

心配しすぎですよ、ルシア。確かにパニシングは人間の肉体にとって脅威ですが……

人間の思考には影響しません。それこそがパニシングに対する人類の唯一の優位性であり、僕たち構造体と指揮官が意識を接続して一緒に戦う理由でもあるんですから

…………

ティファの発信源は私たちの進行ルート付近ですし、通過のついでに調査することにしましょう